製造不明、デンマークで仕入れたペンダントランプ。そこまで古くなさそうで80年代前後かと推測します。
スチールのボディは写真では黒っぽく見えますが、実際にも結構黒っぽく見えています。でも正確にはメタリックブラウンくらいのニュアンスです。
アノニマスの来歴のよく知らないデザインですが、私的には期待通りの格好良さで大変満足の作品。
構造も実はかなり単純で、ボディは一枚の鋼板をくるりと巻いて筒状にしているだけ。溶接や接着はなく、コの字のアングルを留めるボルトで一緒に固定されています。そして外周に連ねた小さな窓に半円のクリップを挿し込んで隙間にガラスの丸棒を留めているだけ。
材料は鋼板・コの字のアングル・ボルト・袋ナット・アングルを浮かせておくためのスペーサー・クリップに代用できそうな何か・あとはガラスもしくはアクリルの丸棒があれば多分器用な人ならそれなりのものが作れそう、、
ですが。つまりこの単純な構造と簡単な材料だけで、きちんとデザインとして完結させているところがやっぱりリスペクト。ものづくりには技術も大切ですが、同じかそれ以上にデザイン力や想像力、発想力の大切さを思います。
今シーズンも朝ドラを観ているので、、何となくそんな話。
*注意
シェードは厚さ1.5㎜ほどの鋼板です。生活導線上に吊り下げる場合など特に、不意に勢いよく頭をぶつけたりすると額を切るなど怪我をする可能性もあります。弊店では責任は負えませんので吊り下げる高さなどをよく検討の上お買い求め下さい。(現状は電源からシェード下まで約130㎝程の長さでコードを設置しています。ご希望の長さに調整可能ですので気軽にご相談ください。)
*追記
トップの写真は、分解していく過程でコの字のアングルが持ち手の様で掴みやすかったため、ランタンみたいに使えるかな~?と、ちょっと試してみた図です。コードの長さがあるので持ち運びには限界もあるし、卓上に置いてテーブルランプも試してみましたが、これも使用出来なくはありませんが光は主に下へ向かうため、あまり光量は期待できませんでした。結論やはりペンダントランプが一番向いていますが、アイデア次第。妄想と葛藤。
Condition
全体一度分解してクリーニング。落とせる範囲で汚れなど落としています。
ボディには小傷も幾つか見受けられますが、雰囲気を損ねるほどではないと思います。ガラスの丸棒も小さな欠けや傷は幾つかありますが同様に使用や美観にも影響しない程度です。ヴィンテージ品としてはとても良いコンディションです。
ソケット部材はオリジナルを使用。
配線コードとコンセントプラグは新規に交換済み。
引っ掛けシーリング/E26電球対応。最大60Wまで。LED電球の使用をお奨めします。(電球はお客様ご自身でご用意くださいませ)