デンマーク製 1960年代頃の4段抽斗のチェスト
同じタイミングで展示した6-139 Sideboard と同じ規格、デザインであるが
こちらもシンプルな構成、そして丸い輪郭に摘まみやすいように彫り込まれたツマミの把手デザインが慎ましくもあり、個性と実用性とを兼ね備えていて良いデザインだと思います。
この様なチェストは、衣類の収納に使用されることが多く、その目的のためにお探しの方も多くいらっしゃると思いますが
和製箪笥に比べると気候や文化の違いか抽斗の深さが幾分浅い(こちらのチェストでは抽斗深さ10㎝)
もちろん衣類収納としても全く問題ないが、抽斗が浅いがために身の回りの生活道具など細かなものの整理にも適しているため、寝室などのプライベートな空間に限らずリビングスペースなどパブリックな空間で魅せて使用されることも大変お奨めです。
【抽斗内寸】幅740㎜ 奥行き360㎜ 深さ100㎜
*写真にも載せていますが抽斗内部に補強をしています。詳細は下部コンディション欄ご確認ください
Condition
チーク材を使用した本体は古い塗装や汚れを洗浄後サンディングを施しオイル塗装にて再仕上を施しました。
脚部はビーチ材、こちらも新規に着色/再塗装を施して仕上げ直しをしています。
一見では傷は目立ちませんが、天板に擦り傷が多く散見出来ます。
気にして眺めれば容易に傷を見つけられますが、気にしないと案外馴染んでいて目立たない気もします。
実物をご覧頂く方が確実ですが、必要あれば幾つか写真など用意してご案内しますのでご相談ください。
抽斗内部底板は、長年の使用に伴う”たわみ”が酷く、使用には適さないと判断し全て新しく交換を致しました。安心してお使い頂けます。
上述しましたが、抽斗内部に補強をしています。
上から2段目と3段目の抽斗、向かって左側面のちょうど溝になっているところが割れていたようで、入荷の時には既にこの亀裂は接着され修理をされていました。
そしてその時にも補強のために内側から厚みのある合板を重ねてビスで留められていたのですが、見栄えがあまり良くなかったので私の方で補強のための合板を取り替えて馴染ませています。以下写真と照らしてご確認ください。
【写真最後から4枚目】
向かって左側は1段目の抽斗、正常な厚みの抽斗側面
向かって右側は2段目の抽斗、内側に4㎜厚の合板で補強をしています。角を均しているので補強材はうまく馴染んでいます。
【写真最後から3枚目(写真2枚がまとまっています)】
補強材の様子。内側から見ると補強材との色の差を若干確認できると思います。
抽斗を抜いて後ろから見ると補強材の厚みをしっかりと確認できると思います。
【写真最後から2枚目(写真2枚がまとまっています)】
抽斗の亀裂の様子です。
内側から補強材を圧着していますので容易に割れが再発する可能性は低いと思います。
補強の様子など分かり難いようでしたら別途ご案内差し上げます。
お気軽にご質問くださいませ。
Daily care
普段のお手入れは、柔らかな布やブラシなどで埃を払う程度のお掃除が基本
配置によってはたまに風通しの良いよう向きを変えてあげたり、お部屋の空気を入れ替えるなど清潔な環境を整えることが大切です。
【木部のお手入れ】
乾拭きをすることで表面に残る油分や蝋分が磨き上げられて艶が増す効果が期待できます。
定期的にワックスやオイルを塗布して保湿ケアも心掛けてあげてください。
普段は乾拭き、落ちきらない汚れがある時に固く絞った水拭きを施すなど、塗装表面に負担の掛からないよう様子を見ながら段階的なケアが望ましいです。
また、年に一度とか季節の変わり目くらいのタイミングに行う程度で良いのですが、抽斗を抜いて風通しの良い場所などで数時間程度、内側も換気をしてあげられると理想的です。
日常のお手入れ方法もお気軽にご相談ください