
















1960年代頃のデンマーク製ダイニングテーブル
天板下に格納された補助板を引き出すだけで容易にサイズを変えることが出来る使い勝手の良さとスタンダードなデザインが北欧ヴィンテージの中でも特に人気のダイニングテーブルです。その中でもコンパクトな天板サイズや細身の脚部デザインによって軽やかですっきりとした佇まいが印象に残ります。
本来は¥150,000‐(¥165,000‐税込み)ほどを予定していましたが、メインの天板に気になるダメージが残ってしまいましたので20%お値引きをしてご案内させていただきます。
…そのダメージとは写真にて何となく気が付いたと思いますが、天板に施したチーク材の化粧板が摩耗によって薄くなってしまい、こぶし大ほどの面積で地板が覗いてきてしまっていました。察するにこれまでに使用されてきた過程の中で、患部付近に少し大きな輪染みが出来てしまったようで、その輪染み痕を消そうと部分的に研磨をした結果今回の症状に至ってしまったのだと推測出来ます。
私の方でも解消できないかとあの手この手と試してみましたが、今一つ上手くいかず。結局、一番自然にこのダメージを認められるように僅かに色を足してメンテナンスを整えました。
新しく家具を迎えるに際しては傷やダメージは少ない方が良いかもしれませんが、古い家具。多少の使用痕は認めていきたいと考えている。それに輪染み痕に抵抗した前ユーザーの態度から、どのような想いだったであろうかと想いを馳せるそんな体験こそ貴重だとも思う。
しかし、私のタッチアップ技術がもっと上手ければこのダメージをもう少し目立たなくさせることが出来たなぁ、とか。今回本当に色々と試行錯誤したのです。でもなかなか納得できる仕上がりには至らず。そのためお値引きにて対応する運びとなりました。
美観を損ねるダメージではありますが、ダメージを気にする/しないは好みで人に依ると思います。また使用に障るようなダメージではありませんので、使用上ストレスはありません。
ご検討に当たっては実物をご確認頂けると双方安心してご案内が出来ますが、ご来店が難しい場合にはご案内のお写真など必要に応じて用意しますのでご相談ください。
Condition
チーク材を使用した木部は脚先に至るまで全て、古い塗装や汚れを洗浄後サンディングを施してからオイル仕上げ風のウレタン塗装にて再仕上を施しました。表面に厚い被膜を残すような塗装ではなく、オイルを誘導として木材内部でウレタンを硬化させる特殊な塗料です。
マットで自然な艶があり、木の質感をダイレクトに楽しむことが出来る仕上がりですが、高い耐水性能に期待が出来ます。
また先日より家具の仕上げ品質の向上を目的に目の届かない箇所までメンテナンスを徹底しています。
天板の裏側、幕板内部の構造材に至るまできっちりと手を掛けていますので、目で見て手に触れて気持ち良くお使いいただける品質にこだわっています。写真だけでは伝えきれないことも多いです。可能でしたら是非一度実物をご覧くださいませ。